スクール教科書

Yui Racing School Textbook

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安全をどう考える?

日本ではずいぶんと独善的な意見を耳にする。
次のような意見だ。


街中で

□ スピードを出さなければ安全だ
□ 規則さえ守っていれば事故はおこさない
□ 今のクルマは誰にでも運転できる
□ クルマの安全性が高いから俺は(私は)大丈夫
□ 免許証を持っていれば知識とテクニックは十分
□ 自分は運転が上手いと思っている
□ 今さらテクニックを学ぶ必要はない
□ サーキットを走るなんて無駄だ
□ 金を払ってスクールを受けるなんて無駄だ


サーキットで

□ クルマが速ければ速く走れる
□ 速く走るのはドライバーのテクニック次第
□ クルマをコントロールするのはドライバーだ
□ サーキットを走るのには度胸が必要だ
□ 攻めているんだからスピンするのは当たり前
□ 思い切って突っ込むことも必用だ
□ 速い人の真似をすれば速くなる
□ 経験さえつめば自分も間違いなく速くなる
□ 自分はセンスがいいと思う

運転すること自体は日常でも運転する環境は非日常だ!

個人の思想に踏み込むつもりは毛頭ない。が、ユイレーシングスクールとしては上に掲げた意見は全て間違いだと断言する。

それぞれに理由をある。しかしどの意見も共通して依存心が強くなければ言えない意見ではないか。つまり安全を自分の手で手に入れるのではなく、曖昧模糊とした「安全意識」に身を委ね、それで自分は安全だと言い張っている。他力本願的思考とでもいおうか。

日本人の危機管理意識が低いとはよく言われるが、少なくともサーキットを走る人は安全に対して自分の意識を見直すべきだ。

筑波サーキットコース1Kのような最高速度が高々時速140Kmのサーキットでも、まかり間違えば死人が出る事故も起きる可能性はある。安全は他人が用意してくれるものではない。自分自身の意志で自分の手で手に入れるものだ。

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